Bitcoin's face米紙ニューズウィークがビットコインの発明者であるSatoshi Nakamoto(ナカモト サトシ,中本哲史)と思われる人物の写真と自宅を公開した。

彼の出生証明書に記載された名前は“Satoshi Nakamoto”。彼はカリフォルニア州テンプルシティに住む64歳の日系アメリカ人だ。6人の子供がいる。

23歳のとき、名前を"Dorian Prentice Satoshi Nakamoto"に変更。以降、Satoshiという名前は使うことなく代わりに"Dorian S. Nakamoto"というサインを使用していた。



南カリフォルニアにある彼の質素な家には、シルバーのトヨタカローラが停まっている。


大成功を収めた電子通貨の開発者が、推定約400億円(400万ドル)とみられるビットコインに手をつけないまま、ロスアンゼルスの家庭に引きこもっている人物と信じるのはばかげているように思える。

しかし、Newsweekの記者は彼やその家族と接触し、彼がBitcoinの開発者だと信じるに足るいくつかのヒントを得ている。

記者による接触

記者は本人にメールで接触したが、ビットコインに関する質問を切り出すと返事がなくなったという。その後記者は自宅を訪問、記者を見つけるとすぐドアは閉じられたという。警察立会いのもとでおこなわれた取材でも、彼が多くを語ることはなかった。

記者が聞き出したNakamotoのコメントは以下のとおり

“もはや関与していないため、何もコメントできない。”
“もう他の人に引き渡してある。今は彼らが管理している。もう私は何の関わりもない。 "

彼はそれとなくビットコインのプロジェクトとにおける彼の役割を認めるものの、断固として質問に答えることは拒否している。

Nakamotoのバックグラウンド

Nakamotoはカリフォルニア州立工科大学ポモナ校を卒業、物理学の学位を取得。その後、大企業や米軍で勤務した過去を持つが彼のキャリアの多くは秘密に包まれている。FAA(米連邦航空局)でソフトウェアエンジニアとして働いた経験もあるという。Nakamotoの兄弟はみなエンジニアやテクノロジーの分野で働いている。
彼は鉄道模型の収集に熱心で、10代の頃から日本やイギリスから鉄道の部品を買い集め、自分で旋盤やミル、レールの端面研削機で加工までしていたという。

Nakamotoの兄弟によるコメント

無線周波数アンプのメーカーで品質保証のディレクターとして働く弟Arthur Nakamotoは、“兄は賢く知的で、数学、工学、コンピュータに優れている”と話す一方で、“嫌な人間でもある。彼の人生にはブランクもある。彼に近づくことはできないだろう。すべてを否定し、彼がビットコインを始めたことは決して認めないだろう。”と警告していた。

ビットコイン開発チームとのやり取り

ビットコインのコア開発チームのメンバーとされるGavin Andresenは、2010年6月から2011年4月にかけてSatoshi Nakamotoとして知られる人物もしくは団体と密接に仕事をしていたという。しかし電話でのやり取りをおこなわれず、これまで声は聞いたことがないという。やり取りはメールやBitcoin forum上のプライベートメッセージを通じておこなっていたという。Nakamotoの出身や個人的なバックグラウンド、彼の名前は本物が偽名かといったAndresenの質問に彼が答えることはなく、コードに関するやり取りに終始した。NakamotoはCIA本部で講演をする招待を承諾していたともいう。

これまではナカモト サトシとして、京都大学数理解析研究所の望月新一教授の名前が頻繁に噂されていたが、新たな候補者が浮かび上がった。


Newsweek