送金スピードの速さ
例えば国際送金をする場合、郵便局では４～６営業日、銀行では２日から一週間程度が必要になることが多い。しかしビットコインを使用すればほんの10分程度で送金できる。また決済では、ブロックチェーンと呼ばれる台帳でその取引が正しく処理されたことを確認するまでのリスクを受け入れる“ゼロコンファメーション(zero-confirmation)”を店側が採用していれば、取引は瞬時に完了する。

送金･決済手数料の安さ
国際送金の場合、郵便局や銀行を利用すると数千円の手数料がかかる。クレジットカードやデビットカードの決済では、店側が売り上げに応じて数％の手数料を負担している。しかしビットコインを使用すればそのコストは非常に少額。

中央銀行の関与がない
2013年3月のキプロス危機で中央銀行は10万ユーロ超の大口預金者に破綻処理費用の負担を強いて地域住民に大きな不安を引き起こした。ビットコインではそのようなことは起こらない。

個人情報を盗まれる心配がない
オンラインショッピングにおける決済手段の大半はクレジットカードだ。しかしクレジットカード決済ではカード番号や有効期限、セキュリティコードを含む重要な個人情報を入力する必要がある。不正アクセスによって個人情報が流出する事件が起きており、クレジットカード決済では誰でもその被害に遭う危険性がある。
一方、ビットコインなら、重要な個人情報の代わりにパブリックキー(公開鍵)とプライベートキーという2つのキーで取引ができる。

デフレーション通貨
従来通貨の場合、中央機関の意思決定によって貨幣の供給量が調節されるため、過度なインフレーションが発生する可能性がある。ビットコインではあらかじめ供給量(最大供給量2100万BTC)が設定されているため、そのような事態は発生しない。むしろデフレ傾向の通貨である。