altcoinビットコインの成功は、“altcoin”とも呼ばれるさまざまな暗号通貨の発展を導いた。
総流通量はすべて2013年12月26日現在。

ライトコイン(Litecoin)

導入時期:2011年10月
総流通量:24,276,842 LTC
流通上限:84,000,000 LTC
“ビットコインが金ならライトコインは銀”といわれている。多くの暗号通貨と同様にビットコインのプロトコルに基づいているが、ビットコインよりマイニング(採掘)コストが安く一般人も参加しやすいように作られている。ライトコインはビットコインと異なる暗号プロトコル、スクリプトを使うことで、一般的なグレードのGPUでも効率的なデコードを可能にした。

ピアコイン(Peercoin)

導入時期:2012年8月
総流通量:     20,967,704 PPC
流通上限:2,000,000,000 PPC
ピアコインはビットコインをベースにしているが、マイニング(採掘)には異なる方法を使っている。マイナー(採掘者)がハッシュを解読しなければらないPOW(proof-of-work)システムだけに頼るのではなく、POS(proof-of-stake)システムを組み合わせている。POSシステムでは基本的にコインを多く持っていればいるほど、多くのコインをマイニングする可能性があることを意味する。実質的なコインの上限はないに等しく、インフレ通貨。

ネームコイン(Namecoin)

導入時期:2011年4月
総流通量:  7,592,492 NMC
流通上限:21,000,000 NMC
bit.domainというドメイン名システムを備え、分散型DNS機能を果たす。全世界的にドメイン名を管理するICANNの管轄外にあるので、.bit.domainであれば検閲を逃れることができる。ネームコインは通貨としてデザインされていない。

クオークコイン(QuarkCoin)

導入時期:2013年7月
総流通量:246,811,609 QRK
流通上限:-
明確にセキュリティーを意識したコインで、6つの異なるアルゴリズムから9回のハッシングを実行する。他の多くの暗号通貨は1回か2回のハッシングのため、セキュリティー面でアドバンテージがある。CPUマイニングを使用し、総コイン数に実質的上限はないという。

プライムコイン(Primecoin)

導入時期:2013年7月
総流通量:3,734,913 XPM
流通上限:-
その他の暗号通貨と最も違う点は、マイニングにハッシングを含まないということ。その代わりにカニンガム鎖という素数の巨大な数列を探す。それらの数字は暗号通貨のマイニングで解読されるハッシュよりも数学的に価値があるといわれ、整数論から公開鍵暗号にまで使われている。総コイン数に実質的上限はないという。

ノバコイン(Novacoin)

導入時期:2013年2月
総流通量:     534,233 NVC
流通上限:2,000,000,000 NVC
ノバコインはピアコインの暖簾分けのような存在で、ピアコインのハイブリッドPOW/POSシステムを使用する。しかしながらノバコインはライトコインをまねてPOWのシステムのスクリプトハッシュを使う。ピアコインよりも難易度の高いPOSになっている。

フェザーコイン(Feathercoin)

導入時期:2013年4月
総流通量:  27,581,300 FTC
流通上限:336,000,000 FTC
ライトコインの派生通貨。全体としてライトコインに極めて似ているが、いくつかの違いがある。フェザーコインではライトコインよりも頻繁にマイニングの難易度が調整される。より高度なチェックポインティング(システム回復手法)を実装している。高度なチェックポインティングは、暗号通貨の取引を故意に置き換える51%アタックからフェザーコインを守る。

ジータコイン(Zetacoin)

導入時期:2013年8月
総流通量:159,131,578 ZET
流通上限:      ZET
ジータコインはビットコインの派生通貨だが、2つの異なる点がある。ビットコインよりブロックレートが速く、トランザクション速度はビットコインの20倍になる。そしてインフレーション通貨。

デジタルコイン(Digitalcoin)

導入時期:2013年5月
総流通量:  11,745,470 DGC
流通上限:145,500,000 DGC
デジタルコインはライトコインに派生する通貨で、その価値は多くの暗号通貨より安定的。パフォーマンスを最適化し、マイニング環境を素早く再標準化する。加えて他の暗号通貨に比べてデジタルコインのマイニングによる報酬が減るスピードはかなり緩やか。そしてデジタルコインを受け入れるかなりのベンダーがいる。
 
ステーブルコイン(Stablecoin)

導入時期:2013年6月
総流通量:9,081,080 SBC
流通上限:       SBC
ステーブルコインの興味深い特徴は、取引が暗号化されるので追跡されないという点。仮想通貨自体や取引への各国当局の規制の試みに対して、他の仮想通貨と比較して強い立場にある。世界的にプロモートしている段階にあり、中国語のサイトも立ち上げた。

マスターコイン(Mastercoin)

導入時期:2013年7月31日
総流通量:563,162 MSC
流通上限:    MSC
暗号通貨を使った新しい取引プロトコルで、ビットコインのプロトコルをベースとしている。第三者機関や取引所を利用することなくビットコインやその他通貨間で取引ができ、また新しいソフトウェアを開発することなしに独自の通貨をリリースすることができる。

リップルコイン(Ripplecoin)

導入時期:2013年
総流通量:99,999,998,135 XRP
流通上限  100,000,000,000 XRP
金融取引のための新しいプロトコル。流通上限である1000億XRPに達したあとは、取引ごとに総流通量が減少する。

メガコイン(Megacoin)

導入時期:2013年5月
総流通量:21,813,550 MEC
流通上限:42,000,000 MEC 
インフレーションを回避するために上限が設けられている。